5W2H

 社員に指示した仕事が自分の思い通りに進んでいない、といった経験はありませんか。その結果”仕事の手戻り”が起こり、もし、その仕事が大変重要なことだったりすると
・ 修正作業で無駄な人件費がかかる。
・ 納期遅れで顧客に大きな迷惑がかかり、信用が失墜する。
・ 商売の遅れで機会損失が発生する。
・ 競合他社に売上げ・利益をもって行かれる。
等々思わしくない結果が生じます。

 その責任は指示した側にあるのでしょうか。指示された側にあるのでしょうか。
実は、その責任の大半は指示したあなたの方にあるのです。

物事を指示する原則
 物事を的確に指示する場合は、”5W2H”が相手に伝わるように指示しなければなりません。
つまり、
・ 何故:WHY
・ 何を:WHAT
・ 誰に(誰を):WHO
・ 何時:WHEN
・ どこで:WHERE
・ どのように:HOW
・ いくらで:HOW MUCH

 このような事柄を指示する場合、相手に合わせて内容の具体性を変えなければなりません。テーマを示し、「”5W2H”を満たすように書いて欲しい。」と言うだけでやってくれる相手と、相当具体的に示さないとできない相手がいるからです。

経営者・管理者の留意点
 部下に対する指示は仕上がりレベルで合格点を与えられるように、次の点に留意すると良いでしょう。
・ だれがどの程度の指示で仕事をこなす能力があるのか、部下の能力レベルをつかんでおき、それに合った指示を行う。
・ 「催事の案内状」「会議開催連絡」等々の出来上がり文書を “5W2H”の要素が明記されているかどうかチェックする。